2011年10月12日水曜日

台湾名物、夜市を歩く②――田螺


前回に引き続き、夜市から。
ちなみに台北には、いくつか多くの観光客が訪れる「名物夜市」があるのだが、中でも最も規模が大きいのがここ士林夜市だそうな。行ってみると確かに広大で、どれぐらい広大かというと、道幅わずか3~4メートル程度のメイン通りからいくつもの路地がうねうねと枝みたいに伸びている構造になっているのだが、そこを真っ直ぐ進んでいくといつの間にかMRT(台湾のゆりかもめみたいなやつです)の隣駅のほぼ駅前まで行ってしまうぐらい広い。で、その広いエリアに、通りに沿って飲食店やら雑貨店やら洋服店やらフルーツ屋やらスポーツショップやら屋台やらカフェやらゲーセンやらマッサージ屋やらアレやらコレやらがひしめいているのである。最も観光客に人気がある夜市ということで週末なんかは尋常じゃなく混雑しているので、一度はぐれたら(携帯がなければ)まず再会できません。諦めて一人でマンゴーカキ氷でもシャリシャリしながら楽しみましょう。

で、その士林夜市の某食堂で発見したのがこの田螺。一応日本でも食べられることは食べられるらしいが、東京ではあまり見かけない。地方を旅行していても居酒屋なんかではあまりお目にかかったことがないので、たぶんそれほどメジャーな食べ物でもない気がする。少なくとも自分はこれまでの人生において、仕事帰りに「タニシでも食べて帰る?」とか誘われたことはない。もっとも、「ハマグリ食べて帰る?」とか「トコブシ食べて帰る?」とかも言われたことないが。
さて、料理法はというと、写真を見ればだいたい分かるが、にんにく、酒、砂糖、醤油などで炒めてあり、爪楊枝でシコシコと身をほじくり出して食べる。中の身はつぶ貝に近く、コリコリという食感がある。味は甘辛く、けっこう濃い目に味付けされており、ビールのおつまみにピッタリ、という感じ。ただ、なぜか意外と高いのが難点で、臭豆腐が60元だったのに比べ、これは200元となかなか強気の価格設定になっている。メニューを見た時は少し驚いて、なるほど、案外希少価値がある食べ物なんだな、と納得したのだが、あとでその辺の小さな屋台でもゴロゴロと大量に売っているのも見て、結局よく分からなかった。


その辺の小さな屋台でゴロゴロしている田螺。奥に見える虫も気になる


難易度:★☆☆☆☆
味   :★★★☆☆
お値段:200元(※訪台中のレートは1元=2.5円)