2012年3月2日金曜日
歌舞伎町ゲテモノツアー⑤――雪蛤(蛙の卵管)
歌舞伎町ゲテモノツアー、最後はデザートに頼んだ雪蛤(ハスモ)。写真中の、透明でゼリーふうの物体がソレです。
雪に蛤なんてなかなかシャレオツなネーミングですが、そこは中国四千年。当然そんな穏やかなモノではなく、実は蛙の卵管でした、というオチでした。いわゆる子宮と卵巣を結ぶアレですね。店のママに聞いたら子宮って言ってたけど、調べてみたら蛙の卵管で正しいようです。
実はこのデザートはその昔「美味しんぼ」11巻(だったと思う)の香港編で読んだ記憶があったので、メニューで見つけたときは歓喜のあまり滂沱たる涙を、というのは大げさだけど、まあ小学校の時に転校していった片思いの幼馴染に大人になってから高円寺あたりのライブハウスでバッタリ再会しちゃった、程度の驚きはありました。「まさかこんなところで?」みたいな。そのとき読んだ話では、確かココナッツミルクの中にツバメの巣も一緒に入っていたはずだったが、ここんちでは蛙の卵管のみでありました。(ちなみに「美味しんぼ」では「スウコウ」と呼んでいた気が……)
口に入れるとプルプル、というよりクニュクニュ、という感じで、食感がなかなか官能的で楽しい。味は特になし。前々回の牛ペニス同様、食感部隊にセグメントしてよろしかろうと思われます。なんでも中国では冬虫夏草とかその辺りの食材と同様、大変貴重なシロモノだとかで、漢方薬的な文脈でしばしば登場するらしい。確かに「美味しんぼ」でも医食同源の象徴みたいな扱いをされていて、散々飲み食いしたあとなのにこれを食べた人はなぜかすぐ小腹が減ってしまうというシーンまで飛び出す始末で、思わず「そば清」なんて落語の演目を想起してしまうような、間違ってもスイーツとは呼べない恐るべきデザートであります。
なにはともあれ、味はココナッツミルク風味でさっぱりしてるし、食感は楽しいし、おまけに消化まで促進してくれるし、という、締めのデザートとして申し分ない役割を果たしてくれることは間違いないと思われるので、コッテリしたゲテモノを思う存分馬食したあとには頼んでみるといいかもしれないと思う次第であります。
難易度:★☆☆☆☆
味 :★★★☆☆
¥ :?(1800円ぐらいだった気が……)
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