2011年10月4日火曜日

台湾に行ってみた①――土蜂のサナギ揚げ


9月下旬、例によって例のごとく、奇食・珍食を求めて4泊5日で台湾の中心、台北へ。足ツボマッサージや温泉を堪能したあと、「そろそろ行くべえか」と腰を上げて向かった先は、台北駅からMRT(高速鉄道。日本のゆりかもめみたいなもの)で15分程度の芝山エリアにある料理店「塗姆埔里小吃(トゥームープーリーシャオチー)」。 台湾のほぼ中心に位置する、埔里地方の料理が食べられる店ということで名高い。

ちなみに埔里(プーリー)とは台湾のほぼ中央に位置する土地で、聞くところによると農業が盛んな地域だそうな。タイでいうイサーン(東北)地方のようなものでしょうか。イサーン料理といえば首都バンコクに比べてワイルドかつ刺激的な料理が多いので有名だが、虫を食べるのも大きな特徴のひとつ。このあたりは、日本いえば長野や岐阜が近いのかもしれない。で、埔里でもやはり虫料理は得意とするところのようで、ホールのお母さんのオススメで注文したのが写真の土蜂のサナギ揚げ。土蜂についてはよく知らなかったのだが、あとからネットで調べてみたところ、ツチバチ科のハチの総称で、地中のコガネムシの幼虫に卵を産み付け、孵化したあとに寄生するのだとか。想像するだけでなんだか気持ち悪くなってくるが、思い切って一匹口に入れてみると、軽い塩味が効いていて意外にも食べやすく、なかなか旨い。皿の底にはびっしり揚げニンニクが敷き詰めてあって、乱暴な例えでいうと湖池屋のポテトチップスガーリック味、という感じ。食感はサクサクパリパリ、ではなくサックリムッチリで、適度な歯応えがあった。食感といい味といいビールのお供にピッタリなので、夏の夜にナイターなんか観戦しつつポリポリやると楽しい……かもしれない。

難易度:★★★☆☆
味   :★★★☆☆
お値段:200~300元程度。(※訪台中のレートは1台湾$=2.5円)