2012年4月5日木曜日

マウンテンで朝食を――甘口抹茶小倉スパ


本業が少々忙しく、かつネタも不足しつつあるため、恒例のお蔵出しで場繋ぎ。

写真はご存知、名古屋の至宝「喫茶マウンテン」の名物「甘口抹茶小倉スパ」。ネーミングが示すとおり、麺に抹茶が練りこまれていて生クリームと小倉あんが乗っててそしてひたすら甘いという、食べるものを戦慄させる究極のB級グルメです。




この店に関してはこれまでにもあちこちのメディアで取り上げられており今更説明する必要もないだろうと思われるが一応ざざっと説明すると、名古屋の中心から離れた辺鄙な駅に存在しており、辿り着くまでには名古屋駅からいくつか電車を乗り継ぐ必要がある。周辺は完全なる住宅街で、特筆すべき観光スポットもない。つまり、このためだけにわざわざ何駅も乗り継いで行くわけで、これはやはり相当の情熱が必要とされる(と思う)。にも関わらず、ここを訪れる観光客(だかなんだか)は絶えないのは、いわばこの店それ自体が観光スポットとして成立しているから。実際、訪れたのは午前の開店後の早い時間だったが、店を出る時はすでに駐車場は満車になっていた。みんな好きですね。

詳しいメニュー構成はWikipediaほかさまざまなサイトで紹介されているのでそちらに説明を譲るとして、ざっと特に目についたものだけを紹介すると、この「甘口抹茶小倉スパ」のほかには「甘口いちごスパ」「甘口メロンパン風スパ」「サボテンピラフ」などなど……。飲み物も同様で、「名古屋コーラ」はまだいいとしても「庭コーラ」に至ってはもはやなにがなんだかわからない。それでも一応店員さんをつかまえて聞いてみたところ「庭に生えているものが入っています」とのことでした。(十中八、九サボテンだろうけど)。

肝心のスパの味は、見た目そのままに抹茶と生クリームの味。そして当然、ひたすら甘い。ただ、想像していたよりも意外に食べやすく、デザート感覚で食べると結構おいしい。抹茶と生クリームに特に苦手意識がなければ(そしてパスタだと思わなければ)、案外つるつると食べられると思います。
とはいえ一応「スパ」なのでしっかりほかほかと暖かく、食べている途中からどんどん生クリームが溶け出してきて、ビジュアル的には結構つらい。おまけにたっぷりの油をまとった麺に生クリームが絡まるので、時間が経てば経つほど完食のハードルはニョキニョキ上がっていく。それでも最盛期に比べるとだいぶボリュームダウンしたらしく登頂(完食を指すマウンテン用語)はそれほど困難でもないが、できるだけ幸せな気持ちで店を後にしたいとお考えの方はなるべく早めにやっつけてしまうのが正着だと思われます。

口直しに頼んだ名古屋コーラ。なぜ緑色なのかは不明。名前の「名古屋」の意味は、セットでお菓子がついてくるためか



難易度:★★☆☆☆
味   :★★★☆☆
¥   :800円

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