2011年10月5日水曜日

台湾に行ってみた②――キジバトのロースト


前回に引き続き、台湾は台北の芝山エリアにある埔里地方料理の店、「塗姆埔里小吃(トゥームープーリーシャオチー)」から、今回は「キジバトのロースト」をご紹介。簡単にネットで調べてみると、ユーラシア大陸東部や日本に棲息する鳥だそうで(Wikipedia調べ)、別名はヤマバト。名前の通り、まあ、鳩です。ここのはそのローストされた鳩が頭ごと丸々出てくるタイプ。いわゆる「鳩の尾頭付き」である。

見た目は、まあ虫に比べると見慣れた姿なのであまり違和感や躊躇いは感じないが、それでも顔はばっちりこちらを向いているので、目が合うとさすがにドキっとはする(実際よく目が合う)。表情も無念、というよりは「どうせ食べるんでしょ」みたいな、諦観というか無常観というか、そういう種類の表情を前面に出してくる感じ。顔を見てるとどうにも食べづらいので、なるべく目を合わさないようにして食べた。味は、予想通り、というか予想以上に旨い。鶏肉の味には間違いないが、普通の鶏に比べて味が濃くて、全体にかかっている黄色もやや濃い目で脂が多い気がする。ローストしたせいかそもそもキジバトがそうなのかは不明だが、普通の鶏よりも若干香ばしい感じ。頭はさすがに食べなかったが、他はすべて「これは当たりだね」とバクバク綺麗に食べました。最後に頭だけポツンと残っているのが不気味なので、食べ終わったあとの皿は視界の外のなるべく見えない位置に置いておいた。


こんがりローストされ、黄色くテカテカ輝く姿が食欲をそそる
難易度:★☆☆☆☆
味   :★★★★☆
お値段:200~300元程度。(※訪台中のレートは1台湾$=2.5円)